最近、長女の春は学校から帰るとすぐにお友達と遊ぶ。
遊ぶと言っても外で遊ぶのではなく、家にお友達を呼んだり、お友達の家に遊びに行き、
ゲームをしたり、お話しすることが多い。
春がお友達を呼ぶか、お友達のところに行くかというこで事態が変わってしまうのが次女の青。
お友達のところに行く場合は自分はひとり家に取り残される。
以前は何故、春は外に遊びに行けるのに自分は駄目なのかと、延々と泣き続けていたものでした。
それが最近ではそういう素振りも見せず、春が「行ってきまーす!」と言えば
「行ってらっしゃーい!」と言う。
今日、ラブラドールのハナもビーグル犬の月も見ていただいている病院の先生の奥様から
「最近、青ちゃんがお姉ちゃんになりましたね。」とおっしゃっていただき、
私たち夫婦も「そう言えばそうやなぁ・・・」と納得する。
今まで幼稚園の催しでは声も出ないほど緊張したり、恥ずかしがったりしていた青が
昨年のクリスマス会の演劇では誰よりも大きい声で演技し、先週の音楽会も立派だった。
私たち夫婦はその変貌ぶりに驚き、思わず笑ってしまったのですが
夫婦声を合わせて「月のおかげやなぁ・・・」と言う。
と思いきや、朝「早く着替えなさいっ!」と怒鳴る嫁に「ねぇ、着替えはサービスしてぇ。」と
着替えを手伝わせようとする末っ子特有の甘え上手なところはいまだに残っているのだが・・・
ともかく末っ子の青には妹のような月という存在ができた途端、自覚が芽生えたのは確かだ。
今日も一人残された青は絵を描く。
その絵に覚え始めた字で家族みんなの名前を書く。
いつものただ面白い絵にも少し成長を感じ、ひとつの山を越えた人間のやさしさを感じる。
青はきっと、生死をさまようほどの辛い経験を乗り越えた妹に負けてはならないと思っている。
子供と犬の関係ってすばらしい。
どこにでもある普通の家族の親父と娘の物語
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