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チョイバナ日記 第4話 : さよなら大好きな人
♪ さよなら~ 大好きな~人~ さよなら~ 大好きな~人~
ず~っと~ 大好きな人~ ず~っとずっと 大好きな人~
(さよなら大好きな人 歌:花*花 作詞・作曲:こじまいずみ)

私がこの仕事を始めるきっかけは単純。ラブラドールのハナと暮らし始めたから。
ただ30年弱、私自身は犬と暮らしたことが無く、犬と暮らすなんてことを想像もしてなかったのに
そうなったのは嫁の影響に他ならない。嫁は子供の時からずっと犬とともに暮らしていたのです。

私たち夫婦のかけがえのないパートナーになったハナとはいつしか、絶対的な信頼関係を築いた。
それでも子供が誕生する時、私たち夫婦は少し不安になっていた。
ハナは子供たちに嫉妬したり、怒ったりすることはないだろうか?

やがて、長女の春が生まれ、次女の青も生まれた。ハナは不思議に思ったことでしょう。
なんで、家族が増えていくの?なんで、私と遊んでくれる時間が減ったの?

でもハナは、私たち夫婦が大切にする子供たちに対して
自分も大切にしなければいけないということを瞬時に悟っていたし、
私たち夫婦もその光景を見て胸を撫でおろした。
だけど、それ以上に犬という生き物のやさしさを感じる出来事が起きた。

マンションで暮らしていたとき、私は長女の春を怒り、
一度だけ「出て行けー!」と玄関の外に出したことがある。
以来、私が春を怒鳴るとハナはすかさず、玄関に行き、とうせんぼをする。
「もう、外に出したらアカンで。」って。

次女の青を怒るときには私と青の間にしらじらしく入ってくる。
「もう、これぐらいにしとき。」って。

そうやって、娘たちは何度となくハナに助けられ、
それを少なからずとも感じながら育ってきた。

ハナの最期の最期。
ガンにかかって、自らの力で食事もできず、水さえも飲むことができなくなった。
娘たちも動けなくなったハナの体を拭いてあげたり、元気になるよう声をかけてくれた。
だから、ハナは子供たちの楽しい夏休みを悲しい夏休みにさせたくないと考えたのでしょう。
夏休みの最後の日。
私たちに気づかれないように、しかも、みんなが寝静まった頃、光り輝く星になったのです。

私たち夫婦はそれを深夜に知って、その瞬間に泣き崩れた。
子供たちは朝、起きて気づいた。
春は固まったハナをじっと見れず、部屋にこもってひたすら泣いた。
青はいつまでもハナとお別れしたくなく、ハナのそばでひたすら泣いた。
さよなら大好きな人。ずっとずっと大好きな人。

夏になると思いだす。
最期の1カ月のことを。ハナと娘の出来事を。

そして、最近分かったことがある。
そうか、ハナ!
アンタが春と青に嫉妬したり、怒ったりするわけないわ。
そうやん。春と青はアンタの大好きな大好きな妹やってんもんな。
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ちょっといい話~、略してチョイバナ日記は
mixiの友達の友達まで読んでいただける私の赤裸々な過去を記した日記です。
普段は一般に公開するようなお話ではありませんが
今回のお話は私たち家族とハナのちょっといい話なのでこちらのブログにも転記いたしました。


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by dogdeco | 2011-07-06 13:25 | 犬と暮らす家の日記 | Comments(0)
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