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我が家の散歩 第4話完結編 マントの女、泣く。
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長女の春は嫌がる月を強引に引っ張って、くじら山に着きました。
「春!ここに座って!」とマントの女が言えば、「えっ!春もここに座るの?」と長女の春。
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「そうそう、こっちに春が座るの。」
「それで、どうすんの?」
「そしたら、いっしょに言って。月!引っ張れ―!って。」マントの女はそう叫びますが、
月は辺りが一望できるくじら山で再びお友達が来ないかと偵察を始め、1ミリたりとも動きません。
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「もうー!月!早く引っ張ってー!さぁ、犬ぞりよ!走れー!」
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いくら叫んでも引っ張ってくれない月を見ながら、マントの女はいよいよしびれを切らし、
「もういいや!春、どいて!」と叫んで、自分ひとりで再び走り始めました。
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「青!何処行くの!人を呼んどいてホントに勝手だね。」と長女の春が言えば、
何か言いたげな感じで、再びマントの女はくじら山に戻ってきました。
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「青は結局、何がやりたかったの?」
「犬ぞりをやろうと思ったの!いいじゃん!うるさいっ!」
そんな風にキレながら叫ぶマントの女に長女の春はイタズラを思いつくのです。
「青!レジャーシートでぐるぐる巻きにして山を下ったら面白いんじゃない?」
「それ、いいね!」
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ところが、春の悪知恵だと知らないマントの女は、
思いのほか、めっちゃ早いスピードで山を転げ落ち、そして泣きながら言うのです。
「春!危ないじゃん!痛いよー!エーン!」
「大丈夫。大丈夫だって。」
「もう、春の馬鹿!レジャーシートは春が持って帰ってね。青は知らないから。」
「何言ってんの!青が持ってきたんだから、青が持って帰りな!」
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「ほらほら。な、やっぱり、こうなるやろ。」
「ホンマやね。」
「おい、もう帰ろ。」
「そやね。」

私と嫁と月は、くじら山で喧嘩する姉妹をよそ目に足早に公園を去りました。
そして、野川に映るオレンジの川面を見ながら、大きく息を吐き、
私が「綺麗やなぁ。」と言えば、嫁は「ホンマやね。」と言うのです。


我が家の散歩 完。


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by dogdeco | 2012-02-20 20:43 | 犬と暮らす家の日記 | Comments(2)
Commented at 2012-02-20 21:16 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by dogdeco at 2012-02-20 21:19
kana*さん、変な編集にしてしまって申し訳ないです。しょーもない話なのに最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
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