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はせがわくん きらいや
結局は親の怠慢なのですが、
子供に絵本を読むという行為が苦手で買い与えることを極力控えていました。

ある時、突然嫁が関西弁の絵本があり、その本を子供たちに読み聞かせをしたいと言います。
なぜ今さら、そんなことを言うのかと不思議に思ったのですが子供に絵本を読んであげることはすごくいいことだと思い、
吉祥寺にある 「おばあちゃんの玉手箱」 という絵本や木のおもちゃを扱うお店に手を引っ張られるうようについて行った。

嫁が店員さんに 「関西弁の絵本ってありますか?」 と尋ねると
店員さんが 「はい。落語家の桂三枝さんの絵本は私自身も大好きでよく読んでいますが大人が読んで面白い絵本ですね。
もう少し小さいお子様なら長谷川集平さんなんていかがでしょうか?」と言い、
この何千冊もあろうかという絵本の中からおすすめの絵本をすぐに出せる店員さんのすばらしい対応に感心したのですが
嫁は「これが探してたやつ。」と言って長谷川集平さんの 「はせがわくんきらいや」 を手にとってレジに向かった。
さっそく嫁は家に帰って子供たちに 「はせがわくんきらいや」 を読んで聞かせていた。
とくに次女の青は関西弁が面白かったらしく 「もう1回読んでっ!」とせがみ、
長女の春は途中で登場する友人の日記のセリフを覚え、面白おかしく変な関西弁をしゃべっている。

そして私が「そんなに面白い絵本なんかぁ?」と子供たちに尋ねると、「パパも読んでーっ!」とせがまれた。
「関西弁の絵本やろっ!そんなん簡単やー、読んだるでー!」 と子供の挑発に乗ってしまった。

私はどんな内容の絵本かも全く知らずに読み始めましたが
終盤、不覚にも思わず涙がこみ上げ、読めなくなってしまいました。

内容は昭和30年に問題となったヒ素入り粉ミルクを飲んでいた長谷川さん自らの体験談で、
そのミルクの影響で軟弱な体質になった 「はせがわくん」 を
クラスの友人たちがどのように感じ、どのように接し、どう向き合っていたか?
その時の大人の対応、子供の純粋な気持ち。
「きらいや」という言葉に込められた奥深い意味。
思わず私は嫁に 「この絵本すごいなぁ。」 と絶賛した。

長谷川さんの作品はもちろん、絵本のすばらしさに気付いた38歳の秋でした。
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isao ikeda

by dogdeco | 2008-11-14 07:25 | 犬と暮らす家の日記 | Comments(0)
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