dogdeco HOME 犬と暮らす家の日記

カテゴリ:犯人はだれだ!( 54 )
犯人はだれだ! vol.54 青の誕生日。
世の中には時代を読めるのではないかと思うほどに凄い人がいて
私がこの仕事を始めるきっかけとなった仕事のパートナーの勝地さんもそういう人。
2つ年上の先輩で、公私ともに師匠のように慕っている。

1か月ほど前、今年のはじめ、久しぶりに二人で食事をした。
過去、私にやりたいことがあり、逆に勝地さんは辞めた方がよいという案件があって
私は過信と勢いに任せて取り組ませてもらったけど
結果的に勝地さんが言っていたことが正しかった。
なんだろう、自分の力不足と嗅覚の弱さ、こみあげてくる悔しさからだろうか、
食事中に訳もなく涙が出てきた。仕事のことで人前で泣くのは初めてで自分でもびっくりした。
dogdeco東京進出のお膳立てをしてくれた勝地さんは私の仕事を
絶対に成功させなければいけないという責任を感じていつも自分のことのように考えてくれる・・・

今年は何かとアニバーサリーが重なる年。dogdecoはこの5月に創業15周年を迎える。
小金井市のdogdeco HOMEは1月に5周年が過ぎ、ビーグル犬の月もこの10月で5歳。
そして本日はめでたく次女の青が10歳となった。

2004年2月28日。オリンピックイヤーのうるう年。
2月29日に新しい家族が生まれる予感は外れ、次女は1日早くこの世に誕生した。
誕生した瞬間、お腹の羊水を飲んでいて紫色した状態で産声を上げない次女を
看護婦さんは慣れた手つきで逆さ吊りにし、背中を勢いよく叩き、その瞬間に
口の中の羊水を吐き出して大きな声で泣き始めた。
生まれてきた時から大人を困らせ、ハラハラドキドキさせる人。
名前は長女の春にちなんで冬という文字を入れ、柊(しゅう)にしようかと思っていた。
でも最後の土壇場で生まれた日の青空を見て青という名前に決めた。

わがままで自由奔放すぎる人。
野菜と勉強が大嫌いな人。
昨日、今年は2回目。またまた勝地さんにご馳走になった。食事中に
「池田さんの次女って池田さんに顔つきが似てるよね。」って言われて
「えー、そうですか。あんまり言われたことないですけどね。」って言った。
でも、青に似ていると言われたことが不思議と何だかとっても嬉しかった・・・

青。お誕生日おめでとう。
アンジェラアキの歌ではないけど強そうに見えるパパも世間に出るとこんなに弱いです。
凄い人はいっぱいいるし、逆に恐いこともいっぱいです。
でも頑張れば助けてくれる人がいます。そういう本当の仲間をたくさん作ってほしいな。
そして、あなたよりも弱い月のことを助けてあげられる人になってくれたらうれしいな。

拝啓 10歳の青へ。
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どこにでもある普通の家族の親父と娘の物語 犯人はだれだ!シリーズ


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by dogdeco | 2014-02-28 20:20 | 犯人はだれだ! | Comments(0)
犯人はだれだ! vol.53 夏休みの宿題。
本当に月日が経つのは早いもので、犯人はだれだ!シリーズの記事を書くのも半年ぶり。
娘たちのことを書こうにも書きづらいお年頃になったのが原因だけど、
長女の春は無事に中学生となり、それはそれは繊細なガラスの十代真っ只中。ユイちゃんっぽい。
次女の青は明日から10月だというのにまだ夏休みの宿題が終わっていない。
そんなこんなで、ここのところピリピリ感たっぷりの我が家なのだ。

しかし、断固として宿題を拒否する青のその姿勢には恐れ入る。
周りのみんなは期限通りに提出していて、それでも一人だけやらない理由は何なのか?
青の脳ミソの中に入って解明してやりたいとも思うが、その頑固さは個人的に嫌いではなく、
だから最初はやさしく、「青。早く宿題せなあかんやろ。」と言ってあげるんだけど、
そんな風にやさしく接している大人のやさしさに付け込むのも青は超得意技で、
まさかの聞こえないふり、聞いていないふりという演技。
そんな態度に、とうとう私もカッとなって「青っ!はよ、宿題せんかーっ!」って怒鳴ると、
青も逆ギレ気味に「パパがうるさいから、宿題できないんじゃん!」と叫び、
「青が宿題しないから、パパはうるさく言うんじゃん!」と私もキレる。

「パパがうるさいから宿題ができない。」「青が宿題しないからパパがうるさくする。」
このやり取り。まさに鶏が先か、卵が先か。って話。
結局のところ、どっちが悪いか答えがわからないところがミソで、そうこうしているうちに時間だけが過ぎ、
「明日は絶対にやるんやでっ!」「はいっ!」って言う風に我が家の1日が終わる。
ここのところそんな毎日。でも、その鶏が先か。卵が先か。って感じの喧嘩の方法。
「掃除ちゃんとしてな。汚いやん。」「あんたのものがいっぱいで掃除できへんわ。」
意外にも夫婦喧嘩で自分も嫁もよく使っているなと思って可笑しくなった。
自分の悪さを人になすりつける必殺技。間違いなく私よりも嫁の方が得意だ・・・

さて、今年も秋がやってきて運動会も終わった。
娘たちの小学校では、ここのところ6年間連続で白組が勝っていたらしいけど、
長女の春は引っ越してからずっと紅組で6年間一度も運動会で勝ったことが無いらしい。これは珍しい。
そして、今年。次女の青は連勝街道まっしぐらの白組になった。
よしっ!と思ったけど、7年ぶりに紅組が勝った。
青もまだ運動会で勝ったことがないらしい。これも笑える。

くせっ毛の長女、春が言う。
「最近、髪の毛がサラサラなんだよ。湿気が少ないから。ほらっ。」
「パパもやで。ほらっ。」
似たくせ毛感の私も春も、湿気の話では気が合う。
ようやく涼しくなって、私も春も大好きな季節、秋がやってきた。

しかし、青の夏休みの宿題が終わるまではハラハラドキドキやなぁ。
急に先生に呼び出しを食らったら、秋とはいえ、変な汗かいてまうなぁ。
その湿気の影響で髪の毛がくしゃくしゃになって一瞬でも昔のトシちゃんみたいな
ヘアースタイルになったら嫌やなぁ。
青。運動会のダンスはめっちゃ良かったよ。それはめっちゃ良かったんやけど、
頼むから夏休みの宿題やってくれへん。ホンマのホンマやで。なぁ、青。
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by dogdeco | 2013-09-30 16:57 | 犯人はだれだ! | Comments(0)
犯人はだれだ! vol.52 二見の海。
この春、無事小学校を卒業した長女の春ももうじき中学生となり、
そうなれば部活や友人と遊ぶ機会も多くなって帰省する機会もなくなるだろうと思い、
私もなかば強引に大阪出張と休みを作って嫁の実家である伊勢に向かった。

思えば、長女の春が誕生した年と同じくして独立した私は
この12年という月日、春の成長と共に歩んできたと言ってもおかしくない。
ただ、同じ時間を過ごしたとは言え、私のゆっくりとした仕事の進み方とは別に、春は日々成長し、
親である私はそこに刺激を受け、時には癒され、頑張ってこれたように思う。

ところが、最近では春とはこんな会話。
「春!伊勢にまで来て東京で出来ることをやらんでもええやろ!」
「・・・・」
「ゲームしたり、テレビ見たりは東京でやったらええやないか!」
「・・・・」
「おじいちゃんやおばあちゃんはお前と話をしたり、どこかに行くだけで楽しいってことを分かれよ!」
まともな会話になっていない・・・

そんな家族の状況をうまく取り持ってくれるのはいつも次女の青。
嫁の兄が数十年前に遊んでいたスケボーを見つけた次女の青は、
「これ、もう使ってないの?」と義兄に聞き、
義兄も、「欲しいんやったら持って帰れば!」と言うことになって、
青は実家の路地で一生懸命練習していた。
そして、昨日の夕方、青は「パパ!スケボーしにどこか行こう!」と言うので
「じゃあ、春も誘って海まで行こう!滑れるところあったよ!」と私も言えば
「うん!じゃあ、春も誘うね!春ーっ!海にスケボーしに行こうよー!」と家族をまとめてくれた。

この5日間で家族4人で過ごした1時間ほどのひと時。
嫁が通った二見中学校の裏の海岸でスケボーをしたり、貝殻を拾ったりして過ごした。

嫁が通っていたという中学校。
二見の海、義理の両親。
これから中学生になり、多くの壁にぶつかっていくだろう長女の春。
日常とは違う時間を過ごして気付くこともあるなとこれからの自分の役割を深く考えた。

「春ーっ!どっちが綺麗な貝殻を拾うか、勝負や!」
「わかった!見て見て、パパ!これ綺麗でしょ。これに勝てるの探してね!無理でしょ!」
「大したことないなー!その貝殻は!」
娘たちの成長を見届けなければならないという責任を感じながらも
ふと気を抜いた瞬間、曇り空の薄暗い海とは対照的な春の無邪気な笑顔を盗み見て、
とても可愛らしく思った。
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by dogdeco | 2013-04-01 20:29 | 犯人はだれだ! | Comments(0)
犯人はだれだ! vol.51 見えない未来。
昨日、娘たちの個人面談があり、嫁が小学校に行って二人の娘の面談を一気に終え、
パソコンと向き合う私にやや疲れた様子でしゃべり始めた。

「あのな、春は授業に集中せんと、仲の良い友達としゃべってることが多いんやって。どう思う?」
「ふーん。そうなんや。」
「青はなぁ、授業中にボーッとして、先生の話を聞いてへんのやて。大丈夫かなぁ?」
「へぇー。そうなんや。」
「アンタ、話聞いてんの?」
「聞いてるやん!ほんなら逆に、春と青がめちゃめちゃええところは何なん?先生は何て言うてた?」
「それは聞いてへんなぁ。」
「ダメなところは知ってるやん。ええところを伸ばしたらなアカンのちゃうの?」
「あっ、そや!春は画力がすばらしいっ!て言われて、青は絵を描くとみんなが集まって来るって。」
「それやん!それをどう伸ばしていくか相談せな。そやけど、二人とも得意なのが図工って。
算数とか、国語とか、理科とかじゃないんか?誰に似たんやろ?」
「アンタやん・・・」

長女の春は、この夏からラブラドールのハナが愛用していたマットを敷布団代わりに
リビングで1人で寝るようになった。我が家には子供部屋らしきものがあるにはあるけど、
そこは家族全員の寝室も兼ねていて、今まではそこで4人並んで寝ていた。
春が1人で寝る理由は親が煩わしかったり、実際に狭かったりと言うのが理由だし、
そのせいで夏は本当に暑くて、「4人並んで寝ると暑いから寝れないの!」と春は言ったけど、
秋になっても、冬になってもそこで寝るのがよいらしい。
その理由は私も嫁も知っていて、春は夜中にトイレに行くふりをして、
私と嫁と青が寝静まっているのを確認し、寝ていればこっそりとペンライトを点け、
大好きな漫画を読むのだ。

この1年、特に長女の春には変化があったように思う。
少しずつ自立しようとする心が芽生えたり、自分が好きなもの、嫌いなものなんかがはっきりしてきた。
次女の青も少しずつ苦手な勉強を頑張りつつある。
そして、私は時に自分に似ながら育つ娘たちを可笑しく思う。

春が早く寝た夜には、「あの子らはどんな大人になるんやろね。」と嫁が言う。
「出会う先生や友達で決まる。」と私は言う。本当に未来のことはわからない。5年先もわからない。
でも近々、長女の春は来春入学する中学校の制服の採寸をしなければならない。
そんな現実と向き合いながら、何故今ここにいるのかって深く考えこんでいる。
お酒を飲みながらの夜はそんなもんか・・・

ハナが生きてたら今15歳になるよ。ここにいるのはハナがすべてなんだよ。
たまにはハナの思い出話でもしたいね。
20歳を超えたら話すか。覚えときなよ。お酒でも飲みながらね・・・ねぇ、春。ねぇ、青。
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2008年12月、当時の3姉妹。

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by dogdeco | 2012-11-27 21:25 | 犯人はだれだ! | Comments(2)
犯人はだれだ! vol.50 最後の運動会。
「春ーっ!頑張れーっ!走れーっ!抜けーっ!」って嫁が叫び、
私もつられて叫ぼうと思ったけど、右目でビデオカメラのファインダーを覗き、
左目でリアル春を見ている関係で、とてもではないけどまともな言葉で叫ぶ余裕がなく、
なぜか、「ワーッ!」って興奮気味に意味なく叫んだ。
長女の春はリレーの最後から2番目の走者でアンカーにバトンを渡す大切な役割。
ここで追いつくか、離されるかで勝負を分けるのだ。
春は2位でバトンを受け、一瞬、1位に肉薄するかのごとく追い上げているように見えたが、
結果的には距離をそんなに詰めれず、2位でアンカーにバトンを渡し、惜しくもチームは2位に終わった。
運動会最後の種目で最高に盛り上がった高学年のリレーでの出来事。

思えば最近、春との会話も少しずつ減っていて
運動会の鼓笛隊でアコーディオンを弾くことすら知らなかった。
きっと私が春の話を聞いていないんだなと思うこと半分。
春が少しずつ大人になって父親と距離を置き始めているのだなと思うこと半分。
だけど数日前、なぜか組体操の練習でピラミッドの一番上に上る女の子が落下した話は
ちゃんと聞いていて、その後はどうなったのかなぁって心配していた。
そして今日の本番を迎え、結局、練習で落下したその子がピラミッドの一番上に上った。

その子はピラミッドの上で少しずつ立ち上がろうとするけど明らかに膝が震えていた。
大丈夫かなぁって心配はよそに、見事、ピラミッドの一番上で手を大きく広げて立ち上がり、
そこまでは本当によかったのだけど、その子を見ると、涙があふれ、その後も泣きながら演技を続けていた。
ピラミッドの一番上に上がる恐怖感。ミスできないというプレッシャー。
その恐怖に勝って成功を収めた安堵感の涙なのでしょう。
すると、演技を続ける周りの子たちもその涙に気づき、「大丈夫?」と気遣うやさしさを垣間見た。
私はその子の達成感、そして友情、そんな子供たちの成長や日常に触れ、思わず泣きそうになった。

「なぁ、見て。〇〇ちゃん、泣きながら演技してるよ。よっぽど怖かったんやなぁ。
成功してよかったなぁ。ホンマに泣けてくるわ。」って私が嫁に話すと、
「そんなん言われんでももう泣いてるわ。」と大粒の涙を流していた。
春やお友達の成長をずっと間近で見ていた嫁は、
この集大成の舞台を見て、私なんかよりずっと感動したことであろう。
私は大粒の涙を流す嫁を見て、またかと笑った。嫁も泣きながら笑った。

春よ。あなたは足が速いのになぜか小学校では今まで徒競走で1等賞を取れなかったね。
春は緊張しすぎる性格なので本番に弱いことをパパは知っています。パパとおんなじ。
でも今年はよく頑張った。小学校生活初の1等賞おめでとう。
そして、4年連続でリレーの選手というのもすばらしい活躍だと思っています。
小学校生活最後の運動会、お疲れ様でした。運動会で活躍する春はパパの自慢だったんだよ。

大型台風が間近に迫る2012年、秋の入り口。
秋がもの悲しく感じるのは歳のせいだろうか。
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2004年、幼稚園の運動会で活躍する長女の春。

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by dogdeco | 2012-09-29 18:17 | 犯人はだれだ! | Comments(0)
犯人はだれだ! vol.49 目覚まし時計。
我が家の次女の青が「小学校を辞めたい。」と私に相談するほどの勉強嫌いである事は
すでにブログを読んでいただいてる皆様はご存知だろう。

例えば金曜日、学校から帰ってくると、私ならその日のうちに宿題を終わらせ、
土曜日・日曜日は思いっきり遊んでやる!と思うのだけど、
青は休みという開放感をすぐに味わいたいらしく、いつも嫌なことは後回しで
日曜日の夜、ギリギリになって私たち親に怒鳴られ、泣きながら宿題をやるのが習慣になっている。

その不器用で要領の悪い形を改善すべく、金曜日に青が学校から帰ってくるとすぐ、
「青!宿題をはよせい!」と言うけど、
「宿題は明日やるの!もう言わないで!」と言い、
「明日やるっていっつも言うけど、青はいっつもやれへんやん。」
「もううるさい!絶対に明日やるの!」
とまぁ、こんな感じで私も嫁も、「早く宿題をしなさいっ!」って怒ってばっかりなのが疲れてきて、
「多分、宿題をやれっ!って言うからやれへんのやで。1回言わんとってみよ。」と話し合い、
「そやね。そうしてみよ。」ってことで実行してみたけど、その効果は、まぁご推測の通り、
何も言わなかったら何もしない。何も起こらない。というような肩透かしを食らい、
我が家の日曜日の夜は再び、「コラーっ!はよ、宿題をせい!」と怒鳴り声が飛ぶのである・・・

相変わらず、次女の青は時計がしっかりと読めない。
嫁は、「ウチの時計の文字盤に数字が書かれてないからあのコは読まれへんのやで。」と言い、
あぁ、確かにそうかもと思いながらも長女の春はこの状況で読めるようになったので、
「じゃあ、なんで春はそれでも読めるようになってん?それは関係ないんちゃう。」と言うのだけど、
「まぁ、そやけど、青はあまりにもできへんから数字の文字盤の時計を買ってあげてほしいねん。」
「いやいや、わざわざそのために時計を買うのは嫌やなぁ。」

そう話しながら、私は思いついた。
私の実家には、なんでこんなに何個も何個も時計があんねん!っていう可笑しな話。
誰かにもらったりしたものがすべて部屋の中に置いてあって、10個以上は確実にある。
「この家の誰かが、時間に追われてるのか?」と、突っ込みたくなるような
あんまり人様には知られてカッコいいとっておきの情報ではないのだけど、
まさか、こんな時に思い出すとは!っていうガッツポーズな感じ。これで買わなくて済む。

さて、先日の大阪出張で実家からだまって時計を1個持って帰ってきた。
私が子供のころから使っていた目覚まし時計。小さいけど数字の文字盤がはっきりとわかる。
「おい!青!数字の書いてある時計をあげるよ。これで勉強してみな!わかりやすいやろ!」
「うん!ホントだね。これ目覚まし時計なの?後ろをこうやって回して・・・」
ジリジリジリジリ・・・・・
「えっ!何!この音!うるさー!青、はよ音を止めろ!近所迷惑や!」
私は昔の目覚まし時計はハンパなくデカい音がするのを忘れていたのだ!

そして、青はその日から時計を使って勉強するわけでもないのに、
なぜかその時計を気に入って常に持ち歩き、至るところでジリジリジリジリ・・・と大きなを鳴らせている。
そして、「青!うるさい!時計で遊ぶな!はよ!宿題をせい!」と怒鳴られている。

やはり、青が時計を読めないのは数字の文字盤のせいではなかった。
そして、大きな音を奏でる目覚まし時計のせいで、「はよ、宿題せい!」と怒鳴る声は一層大きくなった。
あの大きな音を奏でる目覚まし時計が来てから私たち夫婦のストレスは大きくなったような気がする。

私の親父とお袋はまさかあの時計が東京で大きな音を鳴らしているとは思ってもいないだろう。
おそらく時計がなくなったことすらわかってないな。夏休みに実家に帰るとき、スッと戻しておこう。

皆様のご家庭のように、我が家にもいつの日か時計の秒針の音が聞こえるほどの
静かな時間が流れますように・・・
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by dogdeco | 2012-06-05 18:08 | 犯人はだれだ! | Comments(0)
犯人はだれだ! vol.48 1日早い誕生日。
毎年、ゴールデンウイークは伊勢から義父・義母・義兄が
東京に遊びに来てくれて、家族で賑やかなを日々を過ごす。
長女の春はもう6年生になったので、いつおじいちゃんやおばあちゃんに興味を示さなくなるかと
冷や冷やしているのだけど、今のところ例年通り、遊びに来てくれることを待ち望み、
これまた恒例なのだけど、長女の春はおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に寝て、
次女の青は私と同じ年の義兄と一緒に寝る。
いつまでもこんな時間が続けばいいなと思うのは少しずつ言葉遣いや考えること、
そして体つきが、私たちに近づきつつある春がここのところ急成長しているように思うからだろう。

「ねぇ、パパ。もう少しでおばあちゃんに背が追いつくんだよ。」
「うそうそ!そんなわけないやん。」
「じゃあ、おばあちゃんの横に行ってみるよ。ほらっ!」
「あっ!ホンマやな。来年には追いつくかもな・・・」
そんなことを話す長女の春は明日、5月6日が誕生日。12歳になる。

本当であれば明日、5月6日に盛大に家族でお誕生日会を開催したいところだけど、
いつも5月6日はゴールデンウイークの最終日でおじいちゃんやおばあちゃんは帰路に就く。
だから、春にとっては5月5日が誕生日のようなもの。

さて、今日は5月5日。長女の春の1日早いお誕生日会。
最近はめっきり写真を撮らせてくれないけど、
今日は「どうせブログに載せるんでしょ。」と言いながらも写真を撮らせてくれた。
春。明日、もう1回言うけど、12歳のお誕生日おめでとう。随分、大きくなったね。
そうそう、この顔。パパの大好きな春の顔です。
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by dogdeco | 2012-05-05 22:17 | 犯人はだれだ! | Comments(0)
犯人はだれだ! vol.47 できもの。
二年程前、長女の春の首の後ろに小さな粉瘤(できもの)が出来、
まぁ、放っておけば治るだろうと様子を伺っていたけど、
日が経つごとに少しずつ大きくなるし、最近は痛いと言いはじめ、
その言葉で私たち夫婦も心配になり、手術して摘出してもらった方がいいんじゃないかと春と相談した。
春も、か細い声で、「治るんならそうしたい。」と言い、
近所の皮膚科の先生に相談したところ、一度、大学病院で診てもらった方がいいだろうとのことで
昨日、嫁と春の二人で大学病院に行き、診察してもらった。

結果的に、粉瘤は少し大きくなっているが、粉瘤を何かにぶつけた時に化膿し、
それが原因で腫れているので、それを治せば痛みは消えるだろうとのこと。
その様子を見つつ、手術するのであれば時間のある夏休みに
考えるのが良いのではないかという診断だった。

大したことはなさそうなので親としてはひと安心。
出来る限り、娘に入院や手術なんてしてほしくないという親心。
しかし、そんな親心を自分は小さいころに考えたこともなかったなぁと思い出す・・・

ある時は寝転がっている親父の背中にまたがり、親父が肘を上げる瞬間と
私が下方向に動くタイミングが合って、思いっきり目に肘鉄をくらい、
1年ぐらい青い目をしていたこともあった。
また、ある時には近所の幼馴染と狭い場所でかけっこをしていて、
走る勢いが止まらず、気がつけば鉄の柵に頭をぶつけて額を割って流血したこともあった。
またまた、ある時には蜂の巣を落とそうと竹の網でガサガサっと攻撃していた時に
危機を感じた蜂に思いっきり頬っぺを刺されたこともあった。
昔のやんちゃ坊主ならこれぐらいのことは朝飯前だけど、入院して手術を受けたことも一度だけある。
ラグビーの試合で鼻骨を骨折し、やや湾曲して固まってしまった鼻骨を削るという手術。
まぁそれが局所麻酔で、しかも190cmもあろうかという背の高い大柄な先生が
鼻の穴からノミみたいな器具で、「うーんっ!あーんっ!」と言いながら、
力任せに金槌みたいなもので叩いて削るというやり方で、ミシッ!ミシッ!と骨が割れていく音や
脳にまで響く振動に「がんばれっ!がんばれっ!」と声をかけてくれる看護婦さんが
やさしく手を握ってくれたその手を強く握り返したことを覚えている。
まさに恐怖との戦いだった。もう二度と経験したくない。

しかし、文を書いてて思った。
私の怪我や病気はすべて自分のせい。
だけど、春はひとつも悪くない。
私たち夫婦の娘になったから乗り越えなければならない病気なのだ。
春、申し訳ないな。春、頑張ってくれ。

長女の春が生まれて11年。
これまで大きな病気や怪我もなく、親を心配させることもなかったことを考えると親孝行な娘だ。
春、手を握ってあげようか。あっそうか。今は必要ないか。
でも本当にアンタが困った時、パパは陰ながらそっと手を握ってあげる存在であり続けているのですよ。
いや、数年後にはパパの出番はもうないかもね。
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by dogdeco | 2012-01-29 15:29 | 犯人はだれだ! | Comments(0)
犯人はだれだ! vol.46 2012年。
2012年、長女の春が年女。
この世に誕生してからついに干支をひと回りすることになった。

当時、銀座の三越に単身赴任していた私は
5月5日・6日・7日と休みをもらっていたけど
それは出産予定日の1週間後で、生まれたての赤ん坊をそのタイミングで抱っこする予定だった。
しかし、出産が1週間遅れ、5月6日の誕生する瞬間に立ち会うことになった。
私たち夫婦にとっての初子。本当に感動的だった。

生まれる前にはもちろん女の子と分かっていたのだけれど、
分かるまで完全に男の子だと思っていた私は陽(はる)と名づけようと思っていた。
「太陽の陽ではると読む。ええねぇ。決まり!」と嫁にも問答無用で決めていた。
ところが、妊娠6カ月を過ぎたころに、
「どうやら、おちんちんが無いみたい。」という診断があり、
「嘘や嘘や。角度的に見えへんかっただけやで。」とエコー検査を疑い、
その数ヶ月後も、「やっぱり、おちんちん映ってへんねん。」ということで、
「ふーん。でも生まれてくるまでわからへんで。多分、男やと思うけどな。」と
まだ男の子だと言うことを私は信じて疑わなかった。

息子とキャッチボールやサッカーをする夢。
男親なら誰でも経験したいと思うこと。
だから、「絶対男や!頼む。頼みます。」と願っていたけど、
生まれてくる瞬間、「あっ!女の子や。」と分かり、
「女の子や!可愛らしい女の子や!」となって、
キャッチボールやサッカーのことなど、もはやどうでもよくなった。
そして、赤ちゃんの顔を見ると、太陽のように強い感じじゃなく、
やさしくおだやかな春の陽射しのような子や!ということで字を春に変更した。

あれから12年。
こういう周期は心の周期とも関わりがあるのだろうか?
あの頃、必死になって自分のスタイルを確立させようと躍起になって動いていた自分に近付いている。

2012年。
長女の春、12歳に。
次女の青、8歳に。
パパは42歳になります。

あなたたちは人様に迷惑かけることなく、やさしくおだやかに育ってください。
親父は親父のスタイルを確立することに専念するからね。
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by dogdeco | 2012-01-04 11:42 | 犯人はだれだ! | Comments(0)
犯人はだれだ! vol.45 九九。
「パパ、6の段、質問してみてー?」と次女の青が言う。
「じゃあ、ロクシは?」
「シジュウ二―?じゃなくて・・・えーっと・・・」と言いながら答えが書いてあるノートをチラッと見て、
「ニジュウシッ!」って大きな声で叫ぶ。
「はーい!正解。もうすぐ青は九九を全部覚えるんじゃない?すごいねー!
ついこの間までは足し算しかできへんかったのになぁ。」
「引き算もできるよ。何言ってんの!」
「あっそうか。ごめんごめん。」

こんな風に九九を必死になって覚えようとする姿を見て、
長女の春にも同じような時期があったんだと思い返してみた。

「パパ、九九が覚えられないー!」と半ベソをかく長女の春に
「なんでやねんっ!もう1回7の段を言うてみろ!
できるまで何回も何回も覚えるまで言い続けるんや!それが覚える秘訣や!」と私は言い、
当時、小学校2年生の春は泣きながら九九を覚えていった。

何も言わなくても春はある程度できるからと親である私は安心し、厳しくしていた。
それは親である私自身の未熟さゆえの行動だと当時は自覚していなかったけど、
今は明らかに言える。余裕がなかった。そして、勘違いもしていた。
きっとこういう親の尖った接し方の蓄積は子供たちに敏感に伝わっていくのだ。
本当に春には申し訳なかったと思うとともに、
ある時が来れば、長女の春の私への反抗精神は次女の青に勝るものだと覚悟している・・・

今日は仕事で自分自身の思い描いていた道筋につまずいてみたり、
またうまくいかない自分の力の無さに嘆いてみたり、
その反面、長年のお客様の笑顔に救っていただいたり、嬉しい言葉をかけていただいたり、
助けてくれるみなさんの存在の大きさに感動してみたり、
まるでルーレーットのように自分の感情がぐるぐると回った。

さて、私たち大人も九九をひとつずつ覚えて行くように
着実に一歩一歩成長していく何かがあるのだろうか・・・

夕方から降りつづく雨。
その雨は時折、激しくなって屋根に当たって大きな音をたてる。
なぜか急に、青空の下、春といっしょに自転車で小さな旅に出たくなった。
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どこにでもある普通の家族の親父と娘の物語 犯人はだれだ!シリーズ


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by dogdeco | 2011-11-14 21:52 | 犯人はだれだ! | Comments(0)
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