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COOL STRUTTIN'
15年ぐらい前でしょうか。
その時は音楽の何がわかるのかと思うほどに若かったのですが
背伸びをして、たくさんJAZZを聞いていました。
JAZZが好きと言うよりもその世界観が大人っぽくて仲間入りしたかったのです。

そんな頃、たまたま前職の大先輩が私の車に乗る機会があり、
SONNY CLARKのCOOL STRUTTIN'を流していました。
その先輩が突然、「池田君はJAZZを聴くのか?
うちの会社でCOOL STRUTTIN'を聞く若いやつがいるとは思わなかった。」と言われ、
「JAZZの奥深さは無知なんですけど何となく好きで聞いてるんです。」と言ったのを記憶しています。

今朝、突然、その大先輩から、電話がかかってきました。
「池田君。久しぶりに声聞くけど、声がまだ若いなぁ。」
「成長してへんと言いたいんですか・・・」
「そういう意味やない。変われへんいうことや。実は池田君に紹介してもらった犬が2月に亡くなったんや。」
「そうなんですか。うちも去年だったんですけど、残念でしたねぇ。」
「素晴らしい犬だったんだよ。言うことは何ひとつ聞かなかったんだけど・・・」
「どういうことですか?嫌味ですか?」
「そうじゃないねん。」
「じゃあ、何が素晴らしかったんですか?」
「とにかく素晴らしかったんだよ。それで、また新しい犬を探すかもしれないのでその時は頼むな。」
「わかりました。何でも言うてくださいね。」

還暦を迎えたという大先輩。時が流れる速さに驚いた。
そして、COOL STRUTTIN'を聴くのは何年振りだろうと思いながら、お店で流してみました。
「そうか・・・あの頃の大先輩の年齢に自分が近付いてるんやな。」
そう思いながら聞くと、COOL STRUTTIN'の素晴らしさが少しわかったような気がした。
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by dogdeco | 2010-06-09 13:54 | 犬と暮らす家の日記
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